※本記事では「要件定義」についてざっくりとまとめております。
要件定義のステップはシステムを作る上で非常に重要なステップとなります。
このステップで、理解・認識の食い違いが発生した場合、以降の作業がすべて無駄になってしまう可能性があるからです。
では、「要件定義」についてご説明しようと思います。
...でもその前に...
要件定義を始める前に
作業をシステム化するには、必ずクライアント(依頼主)が存在します。
そして、そのクライアントが不便だと感じる作業に対して、システムエンジニアはプログラムを開発するのです。
要件定義とは?
クライアントの要望に対してどのようなことをしたいのか調査・分析を行い(ヒアリング)、パソコンにどのように任せればいいのかと言う概要について考えるのが要件定義のステップになります。
また、要件定義の内容をまとめたものを「要件定義書」と言います。
基本的に、要件定義書には以下内容について記載します。
1.システム化の背景や目的
2.システム化の範囲やその手段
3.プログラムの作成期限
要件定義の全体像をイメージできるのはクライアントのため、なぜそのシステムが必要なのか、またどのくらいの開発規模になるのか、そのシステムがいつまでに必要なのかなどをヒアリングしておく必要があります。
ただし、ここまでの内容を実行しただけでは、要件定義書としては情報不足となります。
それだけじゃない要件定義の難しさ
要件定義書に記載されている内容は、クライアントからの要望だけでなくその要望に対してどのようなリスクがあるのかについて考える必要があります。
例えば、消費税込みの値段を計算するシステムを作る場合、次の情報が必要です。
消費税率
商品の個数
商品の値段
上記3つの項目について掛け算を行えば消費税込みの値段が計算できます。
しかし、消費税率を計算する際に、「0.08」入力しなければいけないのに、誤って「8%」と入力したとしましょう。
すると、パソコンは8という数字を認識してしまうので、結果として100倍の値段が表示されてしまいます。
(わかりやすさを優先しています。)
このように、クライアントによる誤入力のリスク等についても考える必要があります。
今回の記事は以上となります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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